
レンズの偏芯・偏芯量
光軸上の遠く(例えば無限遠∞)の点光源からレンズに入射した光が、そのレンズの
光軸上に結像しないでズレたとき、これを「レンズに偏芯がある」と言い、その光軸
からのズレ量を「偏芯量」と言います。

光軸とは、レンズを構成する両方の面の各球心を結んだ直線のことです。レンズには必ず
外径(レンズ外側の形状)があり、この外径が光軸と同心円で作られていればレンズの
偏芯は発生しません。それが何らかの理由で歪んで作られるとレンズの偏芯が発生します。

その不具合状況は2種類あって「シフト(横ブレ)」と「チルト(傾き)」と呼ばれます。
「シフト」とはレンズの外径の中心に光軸が来ていない状態で、「チルト」とはレンズの
外径が光軸に対して傾いている状態です。